クオリア(QUALIA)は楽に稼げる?口コミと評価を調査

結論
クオリア(QUALIA)は一見「楽に稼げる副業」に思えますが、実態は**商品購入と勧誘が必須のマルチ商法(ネットワークビジネス)**です。確かに合法的に運営されており実在の商品もありますが、「誰でも簡単に大金を稼げる」ような甘いものではありません。毎月のノルマや初期費用による負担が大きく、大半の人は利益を出せず終わるのが現実です。また、強引な勧誘や過去の関連企業の問題から「悪質ではないか」との声もあります。法律違反の詐欺ではないものの、リスクやデメリットが多く、おすすめできる副業ではないと言えるでしょう。
目次
- 概要
- 口コミ情報
- 評判
- 運営会社情報(特商法の表記)
- 対策
- まとめ
概要
クオリア(QUALIA)は2020年設立の比較的新しいネットワークビジネス(MLM)会社です。大阪市に本社を置き、高級美容液やサプリメントなど化粧品・健康食品の販売を主な事業としています(例えば画像は同社の美容液製品の一例です)。会員はこれらの商品を購入・愛用するとともに、知人友人を紹介して新規会員に勧誘することで報酬を得る仕組みになっています。いわゆる**「商品を使った連鎖販売取引」であり、法律上は特定商取引法を遵守した合法的なマルチ商法です。ただし、後述するように毎月の商品購入ノルマや新人勧誘**が収入獲得の条件となっており、単に商品を売るだけ・使うだけでは継続的な利益を出すことは難しいビジネスモデルです。
クオリアでは登録時に初期費用がかかり、以降も継続的な出費が発生します。具体的には初回登録料が3,000円、さらに年会費が毎年3,000円必要です。加えて報酬を受け取るためには毎月16,500円(税込)以上の商品を定期購入し続ける条件があります。この定期購入ノルマを達成しないと、紹介者として誰かを入会させても報酬が発生しない仕組みです。そのため、活動を続けるには最低でも毎月約1.65万円+送料の支出が必要であり、商品を買い支える負担が大きくなります。初期プランとしては、サプリや化粧品を1点ずつ購入する「ベーシックコース」(約33,000円)や複数商品をまとめ買いする「プレミアムコース」(約99,000円)も用意されており、希望する収入ランクに応じて最初に高額商品セットを購入するケースもあります。いずれにせよ決して少なくない先行投資が必要となるため、「ラクに稼げる副業」と思って安易に飛びつくと想定外の出費に驚くことになるでしょう。
口コミ情報
クオリアに関する口コミを見ると、勧誘された側・参加を検討した側の否定的な声が非常に目立ちます。実際、知人から急に誘われた人が「1000%やってはダメなやつ」と言われたというエピソードや、「マルチじゃないと言っていたけど手法はマルチそのもの」「大切な友人を巻き込んでまで稼ぎたくない」といった声がYahoo知恵袋などでも多数報告されています。ある回答者は**「ネットワークやってる人の99%は赤字」と断言しており、クオリアも例外ではなく稼げるどころか支出ばかり増える可能性が高いと指摘されています。また「製品自体は市販品より割高で、報酬のために無理に売っているだけ」といった厳しい意見もありました。中には「友人との関係が壊れる」「急に連絡してこなかった昔の同僚が勧誘してきた」等、人間関係の悪化を懸念する声も多く見られます。総じて口コミ情報からは、クオリアで楽に稼げたというポジティブな体験談はほとんど見当たらず、「やめておいた方がいい」「関わらない方が無難」といった忠告**が大半を占めています。
他方で、ごく一部ではありますが「商品自体の品質は良い」という口コミも見られます。美容液やサプリの愛用者からは「肌の調子が良くなった」「若々しさを保てている気がする」など製品効果に対する肯定的なコメントもあります。ただし、ビジネスとしての参加については「勧誘がしつこい」「初期費用が高すぎる」という批判が圧倒的です。総合すると、口コミ情報から浮かび上がるのは**「商品には興味があるがビジネスには関わりたくない」**という消費者の本音でしょう。誰でも稼げるとうたう触れ込みに反し、実際に利益を上げられる人は極めて一部である現実が、こうした率直な口コミに表れています。
評判
クオリアの社会的な評判も決して良いとは言えません。「怪しい」「やばい」といった評判が広まる明確な理由として、まず勧誘方法の問題が挙げられます。前述の口コミにもあったように、久しく連絡のなかった旧友やSNSで知り合った人から急に誘われるケースが多発しており、「将来の不安につけ込んで『芸能人もやってるよ』など信頼させてから勧誘する」「断ってもしつこく食い下がる」など強引なクロージングが行われているとの指摘があります。公式サイト上では会員向けにコンプライアンス遵守や正しい勧誘方法を呼びかけていますが、現場レベルでは半ば強引な誘い方をするメンバーも存在するのが実情のようです。このため「やり方が強引すぎて信頼を損なう」「周囲から敬遠され人間関係が壊れる」という悪評につながっています。
また、セミナーやイベントへの参加強制も評判を下げる要因です。クオリアではビジネス研修や成功者の講演会などの名目で頻繁に会員向けイベントが開催されていますが、これらに高額な参加費が必要なケースがあるといいます。数千円から場合によっては数万円の出費を伴うセミナーもあり、副業のはずが時間もお金も奪われるとの不満が漏れ聞こえます。平日夜や週末に拘束され、本業や家庭に差し障りが出たという声もあるため、こうした点も含め「やばいビジネスだ」という評価が広まっています。
さらに過去の企業背景もクオリアの評判に影を落としています。実はクオリアの創業メンバーは、かつてARIIX(アリックス)という海外系ネットワークビジネス会社でトップディストリビューターを務めていた人物たちです。ARIIX Japanは2020年に消費者庁から特定商取引法違反の疑いで業務停止命令など行政処分を受けており、市場から退場を余儀なくされました。その処分前後にARIIXの有力会員だった神農晶氏らが独立する形で立ち上げたのがクオリアです。この経緯から「問題企業の後継では?」「元の会社で処分を食らった人たちがやっている」との不信感が一部で持たれています。実際、ARIIX側は大量の会員流出に反発し、2021年にクオリア運営陣を相手取って契約違反による損害賠償訴訟を起こしました(※この裁判自体は2022年に和解が成立し決着しています)。いずれにせよ、前身企業に行政処分歴があることや訴訟沙汰になった事実はクオリアのイメージにマイナスであり、「何か裏があるのでは」と警戒する声につながっています。
以上のように、クオリアは表向きは合法的な副業ビジネスである一方、勧誘の実態や過去の背景から「悪質ではないか」と疑われる要素が少なくありません。ただし誤解のないよう付け加えると、現時点でクオリア自体が行政処分を受けたり違法と断定されたわけではありません。特定商取引法に基づく表記やクーリングオフなど法定のルールは遵守しているため、その点では典型的な「詐欺」とは一線を画します。むしろ問題はビジネスモデル上、末端会員ほど不利になる構造や、一部会員のモラル欠如による強引な手法です。要はシステムそのものが初心者に厳しく、成功者がごく一部に限られるため、結果的に悪評が立っているというのが真相でしょう。
運営会社情報(特商法の表記)
クオリアのサービスを利用する際は、契約前に運営会社の基本情報を確認することが重要です。以下に、クオリアを運営する**「株式会社QUALIA(クオリア)」の会社情報**を特定商取引法に基づく表記からまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社QUALIA(クオリア) |
代表者 | 神農 晶(かみのう あきら) |
設立 | 2020年12月2日(令和2年) |
本社所在地 | 〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町2-6-5 ベアーレ本町ビル4階 |
カスタマー住所 | 〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町1-7-7 中央博労町ビル7階 |
連絡先電話番号 | 050-3850-6902 |
公式メールアドレス | support@qualia-re.com |
事業内容 | 化粧品・健康食品の販売事業(連鎖販売取引、いわゆるMLM) |
資本金 | 5,000万円 |
顧問弁護士 | 北村晴男 弁護士(北村・加藤・佐野 法律事務所) |
※上記は公式サイト等で公開されている情報に基づき作成しています。クオリアは自社で特定商取引法に基づく表示を行っており、所在地や連絡先も明示されています。これ自体は最低限の信頼性の担保にはなりますが、だからといって安全・優良な副業だと直結するわけではありません。ただ、住所や連絡先が架空ではなく実在している点や、法律上必要なクーリングオフ制度なども整備されている点からは、少なくとも「連絡が取れない」「初めから詐欺目的ですぐ消える」といった類の悪徳業者ではないことが読み取れます。運営会社がきちんと登記された法人であるか確認するのは、ネットビジネスにおける基本的なリスク回避策です。クオリアの場合、上記の通り会社自体の体制は整っているようですが、それでも安心は禁物です。
対策
クオリアの副業勧誘を受けた場合、あるいは興味本位であっても参加を検討する場合は、慎重に情報収集しリスクヘッジすることが肝心です。まず、誘われても即答で契約しないことを徹底しましょう。「今すぐ始めないと損」「限定〇名だけお得」など急かすセールストークがあっても、一度持ち帰り冷静に考える勇気が必要です。周りに経験者がいれば意見を聞いたり、公的機関の情報を調べたりして、客観的な材料を集めるようにしてください。ネット上の口コミでもこれだけ否定的な声が多い副業ですから、リスク面をまず理解するのが先決です。特に初期費用や毎月の維持費、人間関係への影響など、自分が許容できる範囲かどうかシミュレーションすることをおすすめします。少しでも「厳しそうだ」と感じたら、その直感は概ね正しいでしょう。
既に参加してしまった方や契約書にサインしてしまった場合でも、救済措置はあります。クオリアのような連鎖販売取引には法律で20日間のクーリングオフ期間が設けられています。契約書面を受け取った日または商品を受領した日を起算日として20日以内であれば、ハガキ等の書面で通知することで無条件で契約解除が可能です。この際、支払った初期費用や商品代金は全額返金され、違約金等も発生しません。勧誘者に「クーリングオフはできない」と誤って言われた場合でも法律上は確実に撤回できますので、諦めず速やかに手続きを行ってください。万一20日を過ぎてしまっても、入会から1年以内であれば中途解約の制度があり、未開封商品の返品など一定条件下で費用の一部返金を受けられる場合もあります。少しでも不安があれば、消費生活センター等の公的相談窓口に連絡し専門家の助言を仰ぐことをおすすめします。
そして何より、**「ラクに稼げる魔法のような副業は存在しない」**という前提に立つことが最大の防御策です。クオリアに限らず、初期費用を払わせて紹介者を増やすタイプのビジネスは、基本的に誰かが得をすれば誰かが損をするゼロサムの構造です。派手な成功談に惑わされず、コツコツ取り組める堅実な副業かどうかを見極めましょう。仮に興味がある分野なら、類似のMLM商法以外の方法(例:通常の代理店ビジネスやネット通販など)で挑戦できないか検討するのも一策です。大切なお金と人間関係を失わないよう、冷静に判断してください。
まとめ
クオリア(QUALIA)は合法的なネットワークビジネスではありますが、「本当にラクに稼げるか?」という問いには残念ながらNOと言わざるを得ません。毎月のノルマや勧誘のハードルが高く、実際にはごく一部の上位会員しか収入を得られない厳しい現実があります。決して「楽して誰でも」稼げるビジネスモデルではなく、むしろ普通のアルバイト以上の労力や人脈構築が要求されるでしょう。また「悪質ではないか?」については、法律違反こそしていないものの、ビジネス慣行や周辺状況にいくつも不安要素が見られます。強引な勧誘によるトラブルや高額商品の押し売り、前身企業でのトラブルなど、総合的に判断してリスクの大きい副業であることは確かです。
副業選びで迷ったら、「自分や周囲に負担をかけず続けられるか」「初期費用に見合うリターンが現実的に望めるか」を基準にすると良いでしょう。クオリアの場合、初期投資とランニングコストが高く、人間関係への負荷も大きいため、慎重な姿勢が求められます。甘い宣伝文句に流されず、ぜひ長期的な視点で安全な道を選んでください。副業は他にもブログや在宅ワーク、スキル販売などリスクの低い選択肢がたくさんあります。総じて、クオリアに対する評価は厳しく、「楽に稼げる副業」と信じて飛び込むのはおすすめできません。大切なのは、自分に合った健全な方法でコツコツ収入を得ることです。今回の調査が、副業選びの参考になれば幸いです。