メールセラピー副業の実態調査：高額報酬を謳う詐欺案件の徹底検証

「チャット参加だけで月収800万円が可能」として注目を集めているメールセラピーという副業について、その実態を徹底調査しました。結論として、この案件は典型的な前払い詐欺の手口を用いた悪質な案件であり、参加者からアップルギフトカードによる課金を要求する詐欺システムが構築されています。運営会社の実在性も確認できず、海外を拠点とする不透明な組織による運営となっており、絶対に参加を避けるべき危険案件です。

目次

• 概要
• 口コミ情報
• 評判
• 運営会社情報
• 詐欺の具体的手口
• 対策
• まとめ

概要

メールセラピーは、オープンチャットへの参加を通じて「最速で大金をGET」できると宣伝している副業案件です。募集ページでは以下のような魅力的なキャッチコピーが並んでいます。

収益性に関する謳い文句：

• 月収80万円〜800万円の収入が可能
• 「稼げる額もハンパない」
• 「人生決まると言っても過言じゃない」
• 「お給料200万円振り込まれてました」

しかし、肝心の業務内容については「即金性がある」「期間限定」「登録者限定」といった抽象的な表現のみで、具体的な作業内容は一切明示されていません。実際の稼ぎ方や収益の根拠となる証拠も提示されておらず、利用者の感想のみが掲載されている状況です。

登録プロセスでは、まず「★最速で稼ぐ☆情報お届け273」からオープンチャット「副収入オープンチャット469」へと誘導され、そこで管理人の「まどか」という人物から副業の紹介を受ける仕組みとなっています。

口コミ情報

実際の利用者による口コミを調査した結果、メールセラピーで実際に収益を得たという信頼できる証言は一切発見されませんでした。むしろ、以下のような警戒する声が多数確認されています。

実際の利用者からの質問例：

「LINEの招待型オープンチャットにてメールセラピーという副業が流れてきました。広告など売っていないから限られた人だけで他の詐欺副業とは違うとチャット内は大盛り上がりです。そしてメールセラピーに登録しすぐに仕事と給与確定がきました。受取には電話番号入力のち契約金¥3,000かかるようです。詐欺ですよね？」

「メールセラピーに参加しようとして費用を３０００円→5000円→10000円とカスタマイズするような作りでした。」

これらの口コミから、実際には段階的に課金額を増加させる仕組みが存在することが判明しています。

評判

メールセラピーの評判を総合的に分析すると、ネット上では圧倒的に否定的な意見が占めています。特に以下の点で問題視されています。

主な問題点：

• 業務内容の不透明性が極めて高い
• 高額な収益を謳いながら根拠が示されていない
• 課金を前提とした収益構造への疑問
• 運営元の信頼性に対する懸念

オープンチャット内では「アン」「レンレンママ」「大迫みよ」といった複数の人物が登場し、以下のような極端な成功体験を語っています：

• 「絶対ウソだろと思ってたんですけど初月で200万ほど稼げてます」
• 「紹介して頂いたメールセラピーで、初月で1000万円稼げました！」
• 「この調子でいけば初月で月収2000万もいくんじゃないか？とおもってます。」

しかし、これらの発言は典型的なサクラによる偽装工作の可能性が極めて高く、実際の収益実績として信頼できるものではありません。

運営会社情報

メールセラピーの運営に関する特定商取引法に基づく表記は以下の通りです：

重大な問題点：
この「united agency company」という法人については、正式な法人登録が確認できません。さらに、連絡先がアメリカの電話番号となっており、日本国内でのトラブル対応体制が整っていない可能性が高いです。所在地の詳細を調査しても、実在する具体的な事業所は確認できませんでした。

詐欺の具体的手口

メールセラピーの詐欺手口は非常に巧妙かつ悪質です。登録後の流れを詳しく解析すると、以下のようなプロセスで被害者を騙します。

偽装された高額振込

登録完了後、「小倉さゆり」という架空の人物から10億円の一括払いと月々1億円という途方もない金額の振込があったように偽装されます。専用サイトの残高表示では、10億円と登録祝いの5万円が入金済みとして表示されます。

段階的課金システム

出金を試みると「コンテンツ解放されていない」として、アップルギフトカードによるコイン購入を要求されます。必要な課金項目と金額は以下の通りです：

最終的に認証コード登録まで完了しないと出金できないとされ、総額20万円以上の課金が必要となります。しかし、どれだけ支払いを行っても実際の出金は絶対に行われません。

類似詐欺案件との共通点

このような前払い詐欺の手口は、給付金詐欺や支援金詐欺と同じパターンです。アップル社も公式に以下のような警告を発しています：

• 振込のための金銭支払い要求は100%詐欺
• ギフトカードを使った支払い要求は詐欺の典型例
• パニックと切迫感を演出する手法

対策

メールセラピーのような詐欺案件から身を守るためには、以下の対策が重要です。

基本的な見極めポイント

1. 業務内容が不明確な案件は避ける
   • 具体的な作業内容が説明されない
   • 「即金性」「期間限定」などの曖昧な表現のみ
2. 運営会社の実在性を確認する
   • 法人登録の有無を調査
   • 連絡先が海外の場合は特に注意
3. 前払い要求は絶対に応じない
   • 収益を得るための事前課金要求
   • ギフトカードでの支払い指示

被害に遭った場合の対処法

既に課金してしまった場合は、以下の機関に相談することをお勧めします：

• 消費者ホットライン：188
• 警察署（詐欺被害相談）
• 国民生活センター

ギフトカードでの支払いは基本的に返金が困難ですが、早期の相談により被害拡大を防げる可能性があります。

まとめ

メールセラピーは「楽に稼げる」どころか、参加者から金銭を騙し取ることを目的とした悪質な詐欺案件です。月収数百万円という非現実的な収益を謳いながら、実際には20万円以上の課金を要求する典型的な前払い詐欺の手口を用いています。

運営会社の実在性も確認できず、海外を拠点とする不透明な組織による運営となっており、トラブル発生時の対応も期待できません。どれだけ魅力的な謳い文句であっても、このような案件には絶対に関わらないことが最善の対策です。

副業を検討する際は、必ず運営会社の実在性や業務内容の透明性を確認し、前払い課金を要求される案件は詐欺の可能性が極めて高いことを念頭に置いて判断することが重要です。