収入支援プロジェクトWITHは楽に稼げる?口コミと評価を調査

結論

「収入支援プロジェクトWITH」について調査した結果、以下の点から注意が必要な副業案件と判断できます:

  1. 毎日自動で5万円の収入が得られるという過剰な謳い文句
  2. 収益モデルや運用実態が極めて不透明
  3. 高額なバックエンド商材販売が目的の可能性が高い
  4. シンガポール法人が運営で、日本の法律による保護が受けにくい
  5. 返金保証がなく、一度支払ったお金は取り戻せない可能性が高い

LINE登録後に動画視聴やウェブセミナー参加を促され、最終的には有料システムや仮想通貨購入へと誘導される仕組みになっています。投資リスクの説明が不十分なまま高額な出費を求められる可能性があり、「簡単に稼げる」という謳い文句とは裏腹に、損失を被るリスクが非常に高いと考えられます。

目次

  • 概要:「収入支援プロジェクトWITH」とは
  • 口コミ情報:利用者の声は信頼できるか
  • 評判:ネット上での評価と専門家の見解
  • 「島田慎次」氏について:プロジェクト発起人の経歴と信頼性
  • 収益の仕組み:本当に稼げるのか
  • 運営会社情報:特商法に基づく表記と信頼性
  • 対策:被害を防ぐためにできること
  • まとめ:最終的な判断と注意点

概要:「収入支援プロジェクトWITH」とは

「収入支援プロジェクトWITH(ウィズ)」は、スマートフォン一つで口座を確認するだけで、毎日自動的に5万円の収益が得られるという投資案件です。公式サイトでは「毎日自動で更新」「当日から利用可能」「スマホ1台で完結」と記載されており、バブル市場が生み出す新しい収入の仕組みだと説明されています。

このプロジェクトでは、利用者は何も専門知識がなくても「中学生でもできる」簡単な方法で収入を得られるとされています。しかし、具体的な投資の仕組みや収益発生の根拠についての明確な説明はなく、無料のウェブセミナーへの参加を通じて情報を小出しにする手法を取っています。

参加の流れとしては:

  1. 公式サイトから無料ウェブセミナーに申し込む
  2. LINEアカウント「With」を追加する
  3. 案内動画を視聴する
  4. セミナーに参加して「システム」を取得する

しかし、こうした「簡単に稼げる」という謳い文句と情報の小出し戦略は、怪しい投資案件によく見られる典型的な手法です。

口コミ情報:利用者の声は信頼できるか

「収入支援プロジェクトWITH」の公式サイトには、実際に利用したという方々の口コミが掲載されています。ある男性は会社のリストラ候補に挙がったことをきっかけに参加し、最初は詐欺を疑いながらも無料のウェブ説明会に参加した結果、納得して加入したと述べています。

また、子供が生まれたことをきっかけに副業を探し始めた女性は、YouTubeでこのプロジェクトを知り、「作業が少なく簡単」という点を高く評価していると記載されています。

しかし、これらの口コミについては以下の点に注意が必要です:

  1. 公式サイトに掲載されている口コミは、運営側が選別している可能性が高い
  2. 実名や詳細なプロフィールが公開されておらず、実在の利用者かどうか確認できない
  3. 具体的な収益額や稼ぎ方のプロセスについての詳細な説明がない
  4. 第三者の客観的なレビューサイトやSNSでの評判が見当たらない

一般的に信頼性の高い口コミは、第三者のレビューサイトやSNSなど、運営元がコントロールできない場所で多数見られるものです。しかし「収入支援プロジェクトWITH」については、始まったばかりの新サービスということもあり、そうした独立した評価はほとんど見つかりません。

評判:ネット上での評価と専門家の見解

「収入支援プロジェクトWITH」に関するネット上の評判を調査したところ、信頼できる第三者によるレビューや評価は極めて少ないことがわかりました。これは新しいサービスであることが一因かもしれませんが、一方で副業や投資案件を検証するサイト「副業デンジャー」では、このプロジェクトについて詐欺的な要素があると警告しています。

投資や副業の専門家が指摘する怪しい投資案件の特徴と「収入支援プロジェクトWITH」を照らし合わせると、以下の点で一致しています:

  1. 「誰でも簡単に」「自動で」といった非現実的な収益の約束
  2. 具体的な収益メカニズムの説明不足
  3. 情報を小出しにして、徐々に有料サービスへと誘導する手法
  4. 海外法人による運営で責任の所在が不明確
  5. 返金保証がない

このような特徴は、過去に問題視された様々な投資詐欺案件にも共通して見られるパターンです。専門家は、「毎日5万円」「月収150万円」といった具体的な金額を謳うビジネスモデルには特に注意が必要だと指摘しています。

「島田慎次」氏について:プロジェクト発起人の経歴と信頼性

「収入支援プロジェクトWITH」の発起人として紹介されている「島田慎次」氏について調査を行いました。しかし、公式情報と照らし合わせると、名前の表記に不一致があることがわかります。

公式情報によれば、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(JPBL/B.LEAGUE)のチェアマンを務める実在の人物は「島田慎二」氏(1970年11月5日生まれ)です。彼は実業家、経営コンサルタントとして知られ、株式会社リカオン代表取締役、株式会社千葉ジェッツふなばし代表取締役会長などを歴任した経歴を持っています。

一方、「収入支援プロジェクトWITH」の案内動画に登場する人物は「島田慎次」と表記されており、名前の漢字が異なります。この不一致は、実在の著名人の信頼性を利用して投資案件の信頼性を高めようとする意図がある可能性を示唆しています。

また、仮に実在の「島田慎二」氏がこのプロジェクトに関わっているとしても、バスケットボール業界での実績が投資や副業の分野における専門性を保証するものではありません。投資助言を行う場合、金融庁への登録や資格が必要ですが、そうした資格の有無に関する情報は明示されていません。

収益の仕組み:本当に稼げるのか

「収入支援プロジェクトWITH」の収益モデルは、大きく分けて2つの仕組みから構成されていることが明らかになりました。

1. ビットコインFXの自動売買システム「WITH ゴールドシステム」

このシステムは、暗号資産のFX取引を自動で行い、利用者は何もせずとも利益を得られると説明されています。しかし、システムのロジックや運用アルゴリズムは一切開示されておらず、市場の変動に対してどのように対応するのかといった技術的な説明がありません。

一般的な自動売買システムでも100%の勝率は存在せず、リスク管理が極めて重要です。しかし「収入支援プロジェクトWITH」ではこうしたリスクへの言及が不十分であり、「誰でも稼げる」という誤解を生む可能性があります。

2. 配当型トークン「BCX」への投資

もう一つの収益源として紹介されているのが、BCXという仮想通貨トークンを「特別価格」で購入することで、日利0.1%の配当が得られるという投資スキームです。さらに、将来的には価値が8倍にまで上昇すると説明されています。

しかし、このBCXトークンに関しては以下の重要情報が公開されていません:

  • 上場予定の取引所名
  • 開発元の企業情報
  • ホワイトペーパー(仮想通貨の目的や技術的詳細を説明する文書)
  • 法的な裏付けや第三者機関の監査報告

日利0.1%という数字は、年利換算で36%以上となり、これは通常の金融市場では非常に高いリターンです。こうした高利回りを謳う投資案件には、ポンジスキーム(新規投資家からの資金で既存投資家への配当を賄う詐欺的手法)の可能性があることを認識すべきです。

また、最終的には「ゴールドメンバーシップ」という有料の会員制サービスへの加入が必要となることが明らかになっており、これは典型的な「高額バックエンド商法」の特徴を示しています。

運営会社情報:特商法に基づく表記と信頼性

特定商取引法に基づく表記から、「収入支援プロジェクトWITH」の運営会社情報は以下の通りです:

項目内容
販売事業者WEBWISE SOLUTION PTE. LTD.
運営統括責任者記載なし
所在地160 Robinson Road, #14-04 Singapore Business Federation Center Singapore (068914)
電話番号記載なし
メールアドレスsupport@webwise-sg.com
返金ポリシー情報商材の性質上、理由の如何を問わず返金不可

この特商法の表記には、いくつかの注意すべき点があります:

  1. 運営会社がシンガポール法人であるため、トラブルが発生した際に日本の法律による保護が受けにくい可能性があります。
  2. 運営統括責任者名が明記されておらず、責任の所在が不明確です。
  3. 電話番号の記載がなく、連絡手段がメールアドレスのみという点も不安要素です。
  4. 返金不可の方針は、サービスに不満があっても料金を取り戻せないことを意味します。

また、特商法のページには「本サービスは投資に該当し、必ず利益が得られるわけではない」という免責事項が記載されている一方で、広告や案内では「誰でも簡単に稼げる」「毎日5万円が手に入る」といった表現が使われており、この矛盾は消費者の誤解を招く可能性があります。

一般的に信頼できる副業や投資サービスでは、運営会社の詳細情報や代表者名、複数の連絡手段が明記されており、返金ポリシーも明確に定められています。

対策:被害を防ぐためにできること

「収入支援プロジェクトWITH」のような怪しい投資案件から身を守るために、以下の対策を講じることをおすすめします:

1. 謳い文句を鵜呑みにしない

「毎日自動で5万円」「月収150万円」といった具体的な金額を謳う投資案件には特に注意が必要です。投資には必ずリスクが伴い、「確実に稼げる」という保証はありません。

2. 収益の仕組みを理解する

投資を行う前に、どのような仕組みで収益が発生するのかを理解することが重要です。説明が曖昧であったり、「専門知識は不要」と強調するサービスには警戒しましょう。

3. 運営会社の実態を調査する

特商法の表記を確認し、運営会社の実態や代表者の経歴を調査しましょう。海外法人が運営するサービスには、トラブル時の対応に不安が残ります。

4. 無料オファーから有料への誘導に注意

無料セミナーや無料登録から始まり、徐々に有料サービスへと誘導するパターンは、詐欺的な投資案件によく見られる手法です。情報が小出しにされる場合は特に警戒が必要です。

5. 公的機関の情報を確認する

金融庁や消費者庁のウェブサイトでは、怪しい投資案件に関する注意喚起が行われています。投資を検討する前に、これらの情報をチェックすることをおすすめします。

6. 専門家に相談する

不安がある場合は、金融商品取引業者や弁護士など、専門家に相談することが重要です。また、消費生活センターでも相談を受け付けています。

信頼できる副業や投資方法は存在しますが、それらは「簡単に」「自動で」大金を稼げるとは謳っておらず、適切なリスク開示と現実的なリターン予測を提供しています。

まとめ:最終的な判断と注意点

「収入支援プロジェクトWITH」について調査した結果、以下の理由から参加を控えることをおすすめします:

  1. 「毎日自動で5万円」という謳い文句は現実的とは言えず、投資リスクの説明が不十分です。
  2. 収益の仕組みや運用方法が不透明であり、自動売買システムのロジックやBCXトークンの裏付けが示されていません。
  3. 運営会社がシンガポール法人であり、トラブル発生時の対応に不安が残ります。
  4. 特商法の表記に運営責任者名や電話番号がなく、連絡手段が限られています。
  5. 返金保証がないため、サービスに不満があっても料金を取り戻せない可能性が高いです。

副業や投資で収入を得たいと考えるのは自然なことですが、「楽して稼げる」という謳い文句には常に警戒心を持つことが大切です。現実的な努力や知識を必要とせずに大きな収益を得られるビジネスモデルは、ほぼ存在しないと考えるべきでしょう。

信頼できる副業や投資方法を探す場合は、金融庁に登録された事業者を選ぶ、複数の情報源から評判を確認する、リスクとリターンの関係を理解するなど、慎重な姿勢が重要です。また、無理のない範囲で始め、段階的にスキルや知識を身につけていくアプローチが、長期的に見て最も安全で効果的な方法と言えるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です